調律Q&A

ピアノの調律についてお客様からよくいただく質問をまとめました。

 

Q、ピアノはどのくらいの間隔で調律をお願いすればいいでしょうか。

A、ピアノは定期的なメンテナンスを必要とする「生の楽器」です。
年に1~2回の調律でピアノのコンディションを保ちましょう。

新しいピアノの弦は状態が落ち着かず伸びやすいのでこまめな調律が必要です。
また、音楽を専門的に勉強されている方のピアノや音楽教室などのピアノは使用時間が多い事から年に2~3回程度の調律をお勧めいたします。
一般家庭で1日2時間程のご使用の場合、正しい音程で練習していただくためにも年に1~2回ほどの調律をお勧めいたします。
使用頻度、温度や湿度など環境の変化、お部屋の響きなど状態にあった調律の間隔は、ピアノ技術者が適切な判断をさせていただきますので、ご相談ください。

 

Q、レッスンをやめてしまいピアノをほとんど使っていませんが調律は必要ですか。

A、使っていなくても年に1回は調律を。

ピアノは使わなくても日々様々な外的要因によって変化をおこしています。
ピアノの弦は1本約90kg 全体で約20t と大きな力で張られています。
気候の変化、温度や湿度により影響を受けます。さらに、ピアノの部品は木と金属とフェルト類を使用しているためサビや害虫により内部に傷みが生じる場合があります。
大切なピアノを世代を越えてお使いいただくためにも定期的な調律をお勧めいたします。

 

Q、調律をしているところを子供が見たいと言います。良いですか?

A、大丈夫です。お気軽にご相談ください。

ピアノのご使用者に調律作業をご覧いただけるのはうれしいことです。
ピアノの内部を見ていただくと「音の出る仕組み」がわかりますます興味を持っていただけるのではないでしょうか。作業完了後、ご要望がありましたらお申し付け下さい。

 

Q、ピアノに寿命はありますか?

A、あります。

ピアノの状態により一概には言えませんが、だいたい人間の寿命と同じ位と言われています。
通常のご使用では全く音がでなくなる様な壊れ方はしません。
しかし、経年変化などにより修理や部品交換の費用が高額になる事もあります。
お客様それぞれの満足度により寿命の短いピアノもあれば寿命の長いピアノもあります。

 

Q、ピアノ乾燥剤は必要ですか。

A、お勧めします。

ピアノは設置場所の湿度が50~60%が一定に保たれている状態が理想です。
常に湿度の高い所はもちろんですが、状況によって湿度の変化があるというお部屋にもお勧めいたします。

 

Q、普段のお手入れ方法は?

A、鍵盤部分と外装はクロスを分けて拭いてください。

鍵盤は通常、空拭きで構いませんがベタつきなどが気になる様であれば専用のキークリーナーか堅く絞った布などで拭いてください。
外装は月に2~3回程度、専用ワックスを付けて磨いてください。
特に汚れている時は、その都度お願いします。